『勝負をかけた作品の、その先』
- 相馬有紀実

- 19 時間前
- 読了時間: 5分
更新日:4 時間前

今日は地元・青森はねぶた祭の真っ最中。(この記事を書いている日です。)
じゃわめぐじゃ〜。
娘も3歳になり、私もお母さん3年生。
そして、自分が企画・プロデュース・主演した長編映画『はらむひとびと』も公開から一年を迎えました。

夢を叶えた人の、その先ってどんな景色なんだろう。
昔から、ふと考えることがありました。
私はまだ夢を叶えている途中の人間ですが、今日は「命をかけて挑戦した先に何があったのか」を少しだけ書いてみようと思います。
本当は、この一年で経験したことや感じたことは、とても一本の記事では書ききれないくらい濃厚で、「これも書きたい」「あれも書きたい」と思う出来事ばかりで。
今回はその中のほんの一部になりますが、お付き合いいただけたら嬉しいです!
「命がけ」というと大げさに聞こえるかもしれません。
でも今振り返ると、出産して間もない頃、授乳をしながら映画の準備や撮影、そして配給時期にはドラマレギュラーや映画撮影などをしていた自分を思い出して、「あの頃どうやって時間のやりくりして生活していたんだろう(笑)」と本気で、まじで本気で思います。

目を離せば命に関わるかもしれない存在を育てながら、トイレにもゆっくり行けず、娘は昼寝20分なんて日も当たり前。
「私はもう一生、あったかいコーヒーなんて飲めないんじゃないか」と本気で思っていました。
ちなみに今、この文章を書きながら、あたたかいコーヒーを飲んでいます(笑)。
あの頃の自分に教えてあげたい!!!
私は俳優人生をかけて、『はらむひとびと』という作品に取り組みました。
『カメラを止めるな!』や『侍タイムスリッパー』のような作品とは違い、リピートを何回もするコメディ作品テイストではありません。
企画しながらも悩みましたが、それでも「このテーマを、この役を、自分が届けたい」という想いが強かったのです。
正直に書きます。
この作品で私の認知度が爆発的に上がったかというと、そうではありません。
オファーが急に増えたかというと、それも違います。
こんなに正直に書いていいのかな(笑)と思いながら書いていますが、せっかくこの記事を読んでくださるなら、きれいごとだけではなく、本音も残したいと思いました。
でも、それでも。
『はらむひとびと』を作って、本当によかった。
一ミリの後悔もありません。
たくさんの方の力と優しさが集まって生まれた作品。
私にとっては、もう一人の子どものような存在です。
振り返るたびに、支えてくださった皆さんへの感謝があふれて……しょっちゅう思い出し涙ボロボロです。
勝負をかけて挑戦した先にあったもの。
それは、感謝。
そして、自分自身が想像以上に成長し強くなったこと。
さらに、「もっと人に喜んでもらいたい」という気持ちが以前よりさらに強くなったことです。
私はこれまで、本当に人に恵まれてきました。
昔、「相馬ちゃんは恵まれているよね」と言われたことがあります。
その頃の私は、心の中で「その分、人一倍努力してる~~~」と少し反発していました。
もちろん、その気持ちも本当でした。
でも今なら思います。
本当に恵まれていた・・・。
私の言葉の奥にある気持ちまで想像し、汲み取ってくれていたのかということ。
そんな人たちに囲まれていたんだなと。
その優しさに、改めて気づかされた一年でもありました。
そして不思議なくらい前向きにもなりました。
例えば誰かが3時間遅れてきても、「お!時間ができたぞ!これやるぞ~!」と思えるくらい(笑)。
娘の口癖は「ま、いっか」。
もしかしたら母ちゃん譲りかもしれません。

それと同時に、「人に嫌われたくない」という気持ちも、以前よりずっと小さくなりました。
「どう見られるか」ではなく、「自分はどう生きたいか」。
そこを大切にできるようになったことで、生きるのが少し楽になりました。
一方で、俳優だけではなく、企画、プロデュース、配給、宣伝などさまざまな立場を経験したことで、それぞれの立場の苦労も知りました(ほんの一部だと思いますが)。
だからこそ、相手の立場や背景を以前より想像するようになり、考えすぎてしまうこともあります(笑)。
でも、それも私にとって大切な経験です。
そして実は、一番苦しかったのは映画を公開したあとでした。
自分の人生で出せる限りの熱量を注いだあと、「次は何を目指せばいいんだろう」と立ち止まってしまったんです。
もう一度、あの熱量を超えられるのか。
次に心から届けたいと思えるものに出会えるのか。
俳優は「待つ仕事」と言われることもあります。
でも私は、待つだけではいられない性格です。
自分から動いて、出会いをつくり、可能性を広げていきたい。
そして最近、ようやく次の一歩を踏み出しました。
2027年の終わりか、2028年前半には皆さんにもお見せできると思います。
……言霊言霊~(笑)。
命をかけた作品の、その先にあったもの。
それは、とてつもない感謝と、あの状況を乗り越えたんだから「この先のどんな壁があっても乗り越えられる」という自分への自信でした。
妊娠・出産・育児と並行して映画を完成させ、公開までたどり着けたことは、私の人生の大きな財産です。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
ありがとうございます。

『はらむひとびと』は現在配信中です。
この作品が、これからも誰かの心に届き続けてくれたら嬉しいです。
相馬有紀実という俳優の道のりは、まだまだこれからです。
何がきっかけで爆発するかわからない時代。
そのきっかけをつくるための努力を、一つひとつ積み重ねていきたいと思っています。
そして、その時に力を発揮できるように、演技の引き出しも、人間力も磨いていきたい。
精進、精進、精進ですね。
さて。
もう一杯、あたたかいコーヒーでも飲むことにします。
相馬有紀実




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