『脳内永久的無音漫才』
- 龍之介
- 6月24日
- 読了時間: 1分
脳内。
そこには、観客が1人もいないガラんとした舞台と
エンドレスに続く深夜公演の
ひとり漫才をしている漫才師がいる
そこに笑いは一切起きず
ただただ無音の空間が広がり
ひたすら不快な時間が流れていく。
誰も見てないはずなのに
誰も笑わないはずなのに
まるで見えない誰かが
漫才師を強迫しているかのように
この舞台から降りることも
漫才を辞めることもできない。
それでも漫才師は
ボケとツッコミを1人きりで全力に
真っ暗闇の、誰もいない観客席に向けて、漫才をする
漫才師は、毎日毎日、問いかける。
投げかけた問いに対し
漫才師は、毎日毎日、答え続ける。
この止まらない奇妙な深夜公演の漫才を
やり続けるのは、
結構辛いことじゃないか。
漫才師には耐えられるのか。
観客の反応を感じることがなくても
続いていくのが日々で
ボケてツッコんでボケてツッコんで
ボケてツッコんでボケてツッコんで
繰り返される諸行無常が人生。
さあどうするんだ
どうしたいんだ

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