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『脳内永久的無音漫才』

脳内。


そこには、観客が1人もいないガラんとした舞台と

エンドレスに続く深夜公演の

ひとり漫才をしている漫才師がいる




そこに笑いは一切起きず

ただただ無音の空間が広がり

ひたすら不快な時間が流れていく。




誰も見てないはずなのに

誰も笑わないはずなのに



まるで見えない誰かが


漫才師を強迫しているかのように


この舞台から降りることも


漫才を辞めることもできない。




それでも漫才師は

ボケとツッコミを1人きりで全力に

真っ暗闇の、誰もいない観客席に向けて、漫才をする





漫才師は、毎日毎日、問いかける。


投げかけた問いに対し


漫才師は、毎日毎日、答え続ける。




この止まらない奇妙な深夜公演の漫才を

やり続けるのは、



結構辛いことじゃないか。





漫才師には耐えられるのか。




観客の反応を感じることがなくても

続いていくのが日々で





ボケてツッコんでボケてツッコんで


ボケてツッコんでボケてツッコんで



繰り返される諸行無常が人生。



さあどうするんだ

どうしたいんだ




 
 
 

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